エル・グラン・コンボは本当に正真正銘の伝説のオルケスタでした!彼らの歴史、サルサにまつわる話を聞くにはいくら時間があっても足りません。
日本に到着したのは講演会前日。時差ボケやフライトの疲れがあるはずなのに、その上、7時からの講演会前にはなんと4つものインタビューを受けていたにもかかわらず、パワフルでそしてユーモアに溢れ観客をひきつける話でした。歳を感じさせないエネルギーはやはりサルサのおかげなのでしょうか?!
今回は日本ツアーの一環でセルバンテスにもやってきてくれました。カルロス・アポンテ、ジェリー・リバスのお2人を招きオルケスタデ・ラ・ルスのボーカル、ノラさんの進行で講演会はすすんでいきました。
今年で結成50周年を迎える彼らに長くグループを続ける秘訣
「同じ目的意識を共有していることがグループを続ける上で大切なこと。心を打つ、訴える音楽をファンの方に届けるということを最終目的としていてそのことをメンバー全員が分かっていればよい」
単純なことですが実行するのは難しいことです。
エル・グラン・コンボが考えるサルサの名前の由来は?
「元々はニューヨークで生まれた言葉。スペイン語でサルサとはソース、調味料という意味。サルサには中南米のいろんな音楽、チャチャチャ、グアヒラ、ボレロ、ソンなどの要素が融合しているので、総称して一つのジャンルとしてサルサと呼ぶ方が分かりやすいのでだんだん浸透していった。キューバの人は最初サルサは食べ物のことだと批判もあったのですが、マチートがサルサという言葉を歌詞に取り入れて食べるためのソースではなく、サルサは音楽のジャンルの一つだと浸透していった。」
“No hago más ná”(働かないで食べていけるなんていい生活だ、という意味)という歌の歌詞を変えた理由とこの歌にまつわるエピソード
Banco popularという銀行のキャンペーンでプエルトリコは経済状況がよくないけれど人々を励まそうという話があった。みんなで頑張って前進していこうというキャンペーンだったのでそれにあわせて歌詞も変えた。
ペルーの新聞社のウェブサイトではこのキャンペーンが賞を受賞したということを取り上げています。オリジナルと歌詞を変えた後、両方の動画をご覧いただけます。
確かにこれを聴くと頑張ろう!という気持ちになります。
さて、講演会を見逃してしまった方、アカペラで披露してくれた動画をセルバンテス文化センターのFacebookにアップしています!そして全国5ヶ所でツアーを行います。
また、インタビュー「エル・グラン・コンボがやって来た!」がNHK Worldのウェブサイトで聴くことができます。
スペイン語の勉強にもなりますね。(9月16日13:30~1週間のみ)
講演会終了後はメディアやファンの皆さんに囲まれていました。